開発の背景:見え方の“当たり前”に潜む不満
日本には約8,006万人のメガネ装用者がおり、そのうち約6,304万人、つまり日本人の約2人に1人が単焦点レンズを使用しています。

多くの単焦点レンズ使用者は、現在のメガネレンズに「満足している」と回答しています。しかし、詳しく調査すると、「夜間や夕暮れ時の視力低下」「遠くのものがはっきり見えにくい」「左右の目で見え方が少し異なる」といった不満の声が聞かれました。これらの見え方の違和感から、特定の行動を無意識に控えるなど、日常生活で選択を変えている人もいることが明らかになっています。
多くの人が見え方に不便さを感じながらも、それを受け入れて生活している状況が日本社会に広がっていることがうかがえます。ニコンは、この「見える」をただつくるのではなく、光学技術によって「世界の美しさや細やかな違いを、より確かに受け取れる視界を届けたい」という思いから、「Zシリーズ SINGLE VISION」を開発しました。
「Zシリーズ SINGLE VISION」の特長
「Zシリーズ SINGLE VISION」は、2024年6月に発売された老眼対策レンズ「Zシリーズ PROGRESSIVES」に続く製品です。この新しい単焦点レンズは、近視・遠視・乱視を補正するレンズとして、Zシリーズの技術と見え心地をより幅広い世代に提供します。
両眼視コントラストテクノロジー
このレンズの最大の特長は、両目で見た際のバランスや視線の動き、実際のメガネレンズの使われ方に着目して開発された「両眼視コントラストテクノロジー」です。

人はメガネレンズを通して見る際、レンズ全体を均等に使うわけではありません。遠方を見る際に使われる耳側領域、デスクトップパソコンなど中距離を見る際に使われる鼻側領域、スマートフォンなど近距離を見る際に使われる鼻側下方部といった、生活シーンごとの使用頻度の高い領域を想定。それぞれの領域について、両眼で見た際のコントラスト数値を精密に計算し、装用者一人ひとりの度数に合わせて、レンズ全体としてコントラストが安定して発揮されるよう設計されています。
生活シーンに応じた鮮明な視界
この設計により、さまざまな視線方向や距離において、両眼で見た際のコントラストが高まり、解像度の高い視界を支える単焦点メガネレンズが実現しました。

風景を見るとき、車を運転するとき、デジタル機器を操作するときなど、日常のさまざまな場面でモノの輪郭や細部をより安定して捉えやすい視界を提供します。特定のシーンだけでなく、生活全体を通して解像度の高さを感じられる視界を目指し、毎日の暮らしの中で積み重なっていく視覚体験に価値を見出しています。
「見ること」が日常を豊かにする
文芸評論家の三宅香帆さんは、ご自身の経験を通して「見ること」の重要性を語っています。

「見ているようで、見えていない。それにはじめて気づいたのは、人生初のメガネをつくったときのことだった。ピントが合うと、世界が鮮明だった。」と彼女は振り返ります。そして、「自分では世界を正面から見ていると思っていても、年齢を重ねるにつれ、自分のレンズに慣れてしまい、ピントがずれることはしばしばある。だけど、私たちは大人になっても、何度だって新しいメガネをつくり直すことができる。何度でも世界を鮮やかにもう一度見ることができる。視界がひらけたその風景は、いつもよりも、ちょっと愉快だ。」と語りました。
「Zシリーズ SINGLE VISION」は、単なる視力矯正を超え、私たちの「見ること」の質を高め、日々の生活をより豊かにするきっかけとなるでしょう。新しいメガネで、これまで見えていた世界が、さらに鮮やかに、そして細部までくっきりと見える体験をしてみてはいかがでしょうか。
商品情報
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発売日: 2026年2月17日(火)より受注開始
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販売場所: 全国の眼鏡専門店(取扱い時期は店舗により異なります)







