シェルター関連技術への高まる関心と日本製技術への期待
初開催となった「PROTEGA 2025」は、自然災害、CBRNリスク、インフラ事故、火災、救難活動など、幅広い危機管理・市民防護分野の企業が一堂に会する展示会です。
欧州では、近隣諸国の情勢を背景にシェルター業界への新規参入を検討する企業が多く、防災技術への関心が急速に高まっています。その中で、日本製の技術はポーランドを含む多くのヨーロッパ諸国で信頼されており、その高品質と安全性が改めて評価されました。特に「日本初の空気を守る技術」として、「ATバリア」シリーズは防災だけでなく、国家の安全保障にも寄与する可能性が期待されています。

実機デモンストレーションと具体的な技術交流
プロテクトアーツのブースでは、「ATバリア」シリーズの実機デモンストレーションが行われ、多層構造のフィルターユニットや空気循環の仕組みが紹介されました。
来場者からは、シェルターでの導入を想定した取り扱いの容易さ、避難所での悪臭除去やクリーンルーム化への対応、欧州の防災・民間防護システムとの適合性や認証取得に関する具体的な質問が寄せられました。これは、シェルターや避難所における空気浄化の必要性に対する理解が深まっていることを示しており、多くの来場者から高い評価を得ました。

防衛強化と「空気を守る技術」の重要性
2025年10月に発足した高市政権下では、日本の防衛力強化が進められており、国際的な安全保障環境の変化や地域の緊張状態を背景に、国内での防災・市民防護体制の強化が求められています。このような状況において、「空気を守る技術」の重要性が高まっています。シェルターや避難所の安全性を高めるためには、換気装置や空気浄化技術が不可欠であり、「ATバリア」シリーズはその一端を担うものです。
プロテクトアーツ株式会社 代表取締役 小熊 正輝 氏のコメント
小熊代表取締役は、初開催の展示会で欧州全体の市民防衛分野への関心が急速に高まっていることを強く感じたといいます。特に、ロシア・ウクライナと国境を接する地域ならではの強い危機意識が社会全体に根付いており、「空気を守る技術」が安全保障の一要素として扱われていることに感銘を受けたと述べています。来場者の言葉には切実さがあり、設備の信頼性に対する期待の大きさを肌で感じたとのことです。
今後、ポーランドをはじめとする欧州市場はさらに拡大する可能性が高く、今回の展示会でも将来的な協業や導入を見据えた前向きな声が多数寄せられました。日本製への信頼の厚さを現地で改めて実感できたことは大きな励みであり、今回の知見を今後の製品開発や国際展開に生かしていく考えです。
プロテクトアーツは、欧州市場で得たニーズやフィードバックを元に、製品性能の向上と国際展開の加速を進めていきます。また、日本国内における防災技術の重要性が高まる中で、社会の安全と安心を支える換気技術・フィルタリング技術を提供し、より強固な防衛・防災体制の構築に貢献していくとしています。
「ATバリア」シリーズの特徴
「ATバリア」シリーズは、災害時や有事の際に、避難所やシェルター、家庭などの閉鎖・半閉鎖空間で安全な空気環境を確保するための換気・空気防護システムです。主な特徴は以下の通りです。
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災害・有事対応の換気・空気防護システム: 閉鎖・半閉鎖空間で安全な空気環境を確保します。
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多層フィルターによる高い空気浄化性能: 放射性物質、PM2.5、粉塵、煙、有毒ガス、臭気、ウイルス・細菌など、複合的な空気汚染リスクを低減します。
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感染症リスクの低減: 清浄な外気を取り込み、室内空気を管理することで、密閉・密集環境での感染症拡大を抑制します。
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非常時を想定した実用性: 静音設計で長時間使用が可能で、可搬性を備え、設置場所を選びません。
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用途に応じたラインナップ: 大規模・公共用途向けの高性能モデルから、家庭・小規模空間向けの軽量・コンパクトモデルまで展開しています。
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将来拡張性: 一酸化炭素(CO)除去など、新たなリスクに対応する機能拡張・研究開発が進行中です。


展示会概要
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名称: PROTEGA 2025(International Fair of Solutions for Civil Protection and Civil Defence)
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会期: 2025年11月24日(月)・25日(火)
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会場: Poznań International Fair(ポーランド・ポズナン)
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公式サイト: https://targiprotega.pl/en/
ヤブシタグループについて
創業60年を迎えたヤブシタグループは、空調・冷熱部材でトップシェアを誇り、太陽光架台や照明部材などの設計・製造・販売を行っています。20年以上にわたる設備工事業の経験と最新の設計・解析技術を駆使し、お客様の利益に貢献し続けています。
ヤブシタを中心に多角的に進化するヤブシタグループ16社が連携し、安全性と技術革新を追求する企業として、最先端の技術を駆使した製品を提供しています。プロテクトアーツ株式会社が本製品を製造し、株式会社ヤブシタが総販売元として取り扱っています。

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