万博が繋いだ55年の技術革新ストーリー
この「ミライ人間洗濯機」のルーツは、1970年の大阪万博で描かれた「未来の生活」というビジョンにまで遡ります。そして55年の時を経て、2025年万博で「ミライ人間洗濯機」として展示され、体験者からは98.3%という高い満足度が寄せられました。この万博での成功が、今回の社会実装へと繋がる大きな原動力となっています。

深刻化する介護現場の課題に革新的ソリューションを提供
超高齢社会が進む中、介護現場では入浴介助の負担増大、転倒リスク、そして人手不足が深刻な問題となっています。このような現場の声に応えるため、サイエンスは万博で得た知見を基に、安全で負担の少ない介護浴槽の開発を進めてきました。
「ミライ人間洗濯機 社会実装版(高齢者施設用)」は、洗剤を使わず、ファインバブルの力で身体をこすらずに優しく洗い上げ、同時に肌ケアも実現します。ミラバス機能によるマイクロバブル洗浄で、お湯に浸かるだけで全身を清潔にし、ミラブル技術で気になる部分を洗い流すことができます。さらに、洗浄後は肌の水分量向上が期待できることも確認されており、介助者と利用者双方にとって大きなメリットをもたらします。

革新技術が生み出す5つの価値
この製品は、介護現場に新たな価値をもたらします。
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独自のマイクロバブル全身洗浄技術
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浴槽内で生成される超微細な泡が全身を包み込み、「浸かるだけで洗う」という新しい入浴体験を可能にします。
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化学洗剤に頼らない自然な洗浄力で、デリケートな肌の方にも安心してご利用いただけます。
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ミラブル技術による精密ケア
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部分的な汚れや気になる箇所には、ミラブルシャワーヘッドによる集中洗浄が可能です。
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強い水圧に頼らず、優しく確実に汚れを洗い流します。
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介護現場の革新的負担軽減
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「身体を支える」「身体をこすって洗う」といった身体的負担の大きい作業を大幅に削減します。
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介助スタッフの腰や肩への負担を軽減し、持続可能な介護環境の実現に貢献します。
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安全第一の設計思想
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浴槽ドアを採用することで、高齢者にとって転倒リスクの高い「またぐ」動作をなくしました。
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立位での作業を最小限に抑え、入浴時の安全性を高めます。
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エビデンスに基づく美容効果
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入浴後の肌水分量の向上が実証データとして確認されています。
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加齢による肌の乾燥やかゆみといったトラブルの予防にも寄与します。
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社会実装への責任と未来への展望
サイエンスは、万博での経験とフィードバックを活かし、実際の介護現場で求められる安全性、操作性、経済性を徹底的に追求して本製品を開発しました。まずは高齢者施設での介護浴槽としての実用化から始め、将来的には一般家庭への普及も視野に入れています。この「入浴の社会インフラ化」という構想を通じて、日本の超高齢社会が抱える構造的課題の解決に挑戦していきます。
サイエンスホールディングス 代表取締役会長の青山恭明氏は、「1970年万博で描かれた『未来の生活』というビジョンが、55年の時を経て、2025年万博での実証、そして本日の社会実装という形で現実のものとなりました。これは単なる技術の進歩ではなく、万博が持つ『未来を創造し、社会を変える』という本質的な力の表れだと考えています。」とコメントしています。

「私たちが目指すのは単なる製品販売ではなく、ミラブルテクノロジーを通じて『入浴が健康をつくる』という新しい社会常識を確立し、日本発の技術で現代の日本が抱える超高齢社会課題を解決することです。介護業界の働き方改革を推進し、まずは介護現場から、将来的には一般家庭まで普及させることで、すべての人々がより豊かな生活を送れる社会を実現してまいります。」と、今後の展望についても語りました。
万博で体験された方々の感動が、この技術を社会実装へと押し上げる原動力となったとのこと。万博レガシーとしての技術革新が、社会の財産として定着していくことが期待されます。
製品仕様
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製品名:ミライ人間洗濯機 社会実装版(高齢者施設用)
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品番:HWM-KO1
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寸法:外形:1240(L)×650(W)×990(H)mm
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質量:約100kg (本体)
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主な材質:
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フレーム : ステンレス
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水受け浴槽 ・本体カバー ・タンク : FRP
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シャワーノズル数:正面4基
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マイクロバブル発生用ポンプ定格入力電圧:AC 100V 500W
株式会社サイエンスについて
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会社名:株式会社サイエンス
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所在地:〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-5-15 新大阪セントラルタワー北館5F
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代表取締役社長:水上 康洋
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法人設立:2007年8月
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事業内容:ファインバブル製品の開発・製造・販売及びメンテナンス、セントラル型浄水装置の製造・販売及びメンテナンス
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WEBサイト:https://i-feel-science.com/







