コロナ禍を乗り越え、さらに強く
カーブスは2005年に日本1号店をオープンし、2019年には2,000店舗、会員数86.4万人と順調に成長を続けていました。しかし、2020年のコロナ禍では、緊急事態宣言による休業や外出自粛の影響で、会員数が一時的に約30万人減少するという厳しい局面に直面しました。フィットネス業界全体も市場規模が縮小する中で、カーブスは「攻めの経営戦略」でこの困難を乗り越えてきました。
攻めの経営戦略が実を結ぶ
同社グループが実践した主な戦略は以下の通りです。
- 新しい顧客層へのマーケティングの積極展開: これまでの主要顧客層であった60代後半～70代の集客が難しくなった状況で、50代、60代前半の年齢層に向けたマーケティングを強化。これにより、新たな顧客層の獲得に成功し、会員数回復の大きな原動力となりました。
- 顧客満足度の一層の向上: 不安定な社会情勢下でも、会員一人ひとりに寄り添うサポートを強化し、運動習慣の継続を支援。その結果、退会率はコロナ禍以前の水準を下回るまでに改善しました。日本最大級の顧客満足度調査では、コロナ禍を通じて11年連続1位を獲得し、高い顧客満足度が伺えます。
- 物販事業の強化: 新規集客が難しい時期だからこそ「顧客生涯価値（LTV）向上」が重要と考え、退会率の低下と並行して物販を強化。2023年には主力商品のプロテインに加え、50代・60代向けの新商品「ヘルシービューティ」を発売しました。物販売上は2022年8月期にはコロナ禍以前を超え、2025年8月期には229億円へと大きく伸長しています。
- 働く人々とフランチャイズ加盟企業とのエンゲージメント強化: コロナ禍初期には、フランチャイズ加盟企業の経営を支えるため、従業員の雇用維持を条件に総額17億円を超える経営支援金を提供。また、オンライン教育を含む社員教育を充実させ、現場力の向上に取り組みました。2023年からは、アフターコロナの人材不足に備え、フランチャイズチェーン全体での賃上げや待遇改善も図っています。
未来を見据えた成長戦略と社会貢献
カーブスは、コロナ禍を乗り越える過程で事業基盤をさらに強固なものとしました。また、第二次ベビーブーマーである団塊ジュニア世代が50歳を超え、同社のメイン顧客層に入ってきたこと、そしてコロナ禍を経て「自分の健康は自分で守る」という意識が広まったことから、市場環境は追い風が吹いていると分析しています。
同社は、10月に中期ビジョンを発表し、2030年には2,600店舗、120万会員、営業利益100億円、2035年には3,500店舗、150万会員、営業利益200億円を目指すとしています。
主力ブランドの「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」の成長に加え、「メンズ・カーブス」（2025年11月現在32店舗）、「ピント・アップ」（2025年11月現在44店舗）という2つの新規事業の多店舗展開を本格化し、複数ブランドによる成長戦略を展開していく計画です。
超高齢化が進む日本において、カーブスの「地域密着の健康インフラ」としての役割はますます重要になると考えられます。事業成長とともに、事業を通じて社会問題の解決に貢献することを目指しています。
カーブスの運動で健康な毎日を
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」は、全国に2,001店舗を展開し、40～70代を中心に91.5万人の会員をサポートしています。また、男性向けの「30分 予約不要 サポート付きジム メンズ・カーブス」も全国32店舗で運営されています。
カーブスの運動は、健康づくりに必要な3つの運動「筋力トレーニング」「有酸素運動」「ストレッチ」を組み合わせた、1回30分間のサーキットトレーニングです。独自開発の油圧式マシンを使用しており、一人ひとりの体力や筋力に合わせて簡単に強度を調節できるため、安全かつ効果的に運動ができます。予約不要で、インストラクターのサポートを受けながら無理なく続けられるのも魅力です。
大学・専門研究機関との共同研究により、以下のような運動効果が実証されています。
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筋肉量を維持しながらの健康的なダイエット、メタボリックシンドローム対策に有効
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転倒リスクが減り、介護予防に効果的
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高齢者の広範な認知機能を改善（認知症予防や認知機能リハビリへの応用が期待）
健康への意識が高まる今、カーブスはあなたの健康的な生活を力強くサポートしてくれるでしょう。ぜひ一度、公式サイトで詳細を確認してみてはいかがでしょうか。
