近年、映像コンテンツの需要は高まる一方、制作現場ではコスト削減や省人化が求められています。そんな現代のニーズに応えるべく、キヤノンから屋内型の映像制作用リモートカメラシステムの新製品「CR-N400」と「CR-N350」が2026年1月下旬に登場します。
これらのカメラは、高画質・高倍率ズームといった優れた基本性能に加え、IP(Internet Protocol)によるリモートプロダクションを実現。あなたの映像制作をよりスムーズに、そして高品質なものへと導いてくれるでしょう。
新時代の映像制作を支える2つのリモートカメラ

今回発売される2機種は、それぞれ異なるニーズに対応しています。
「CR-N400」は、12G-SDI端子やタイムコード端子など、プロフェッショナルな映像制作現場で求められる豊富な機能を搭載。放送局でのスタジオ撮影やスポーツ配信といった、まさに「プロの現場」での活躍が期待されます。既存のキヤノン製放送用カメラや上位機種「CR-N700」との併用もスムーズに行えるため、すでにキヤノン製品をお使いの方にとっても導入しやすい一台です。
一方、「CR-N350」は、4K60P出力に対応しながらも、オンライン配信に特化した端子構成で、コストを抑えつつ高画質映像を撮影・配信したいという方にぴったりのモデルです。例えば、オンライン授業や企業イベントのライブ配信など、幅広いシーンで高品質な映像を手軽に届けたい時に頼りになります。
驚きの高画質と豊かな表現力
両機種ともに、1/2.3型CMOSセンサーと映像処理プラットフォーム「DIGIC DV7」を搭載しています。これにより、4K60P出力、4:2:2、10bitという高品位な映像撮影が可能です。さらに、HDR撮影にも対応しているため、明暗差の大きなシーンでも、まるで肉眼で見ているかのような豊かな色彩と滑らかなグラデーションを表現できます。
例えば、照明のコントラストが強いスタジオや、窓からの光が差し込む教室など、これまで撮影が難しかった環境でも、被写体の細部まで美しく捉えることができるでしょう。
遠くの被写体もグッと引き寄せるズーム性能
「CR-N400」と「CR-N350」は、光学20倍ズームレンズを搭載しています。これにより、広範囲を俯瞰する映像から、遠くの被写体をクローズアップした迫力ある映像まで、これ一台で幅広いシーンをカバーできます。
さらに、フルHD撮影時には、高画質を維持したまま最大約40倍(焦点距離約29.3~1202mm相当)のズームが可能な「アドバンストズーム」機能も搭載。一般的なデジタルズームとは異なり、画質の劣化を気にすることなく、より遠くの細部まで鮮明に捉えることができるのは嬉しいポイントです。
プロの現場から手軽な配信まで!充実の機能

「CR-N400」は、プロの現場での使用を想定し、4K60P映像を出力できる12G-SDI出力端子に加え、タイムコード端子、Genlock端子、XLR音声端子などを搭載しています。これにより、上位機種の「CR-N700」や放送用カメラと同じ制作環境でスムーズに連携し、プロフェッショナルなワークフローを構築できます。

両機種に共通して搭載されているのが、自動追尾アプリケーションです。人物の動きに合わせてカメラが自動で被写体を追尾してくれるため、オペレーターの負担を大幅に軽減し、少人数での撮影や配信を強力にサポートします。さらに、有償ライセンスを購入すれば、より自然な撮影を助ける構図アシスト機能も利用可能となり、まるで熟練のカメラマンが操作しているかのような映像を実現できます。
また、上位機種「CR-N700」と同様に、PCアプリ「カメラカラーマッチングアプリケーション」に対応している点も見逃せません。複数のカメラを使用する際、色味の基準となるメインカメラとの色合わせを簡易化できるため、ポストプロダクションの時間を短縮し、映像制作の効率化に貢献します。
価格と発売日
「CR-N400」と「CR-N350」は、ともにオープン価格で、2026年1月下旬に発売予定です。
まとめ:あなたの映像制作を次のステージへ
キヤノンの新しいリモートカメラ「CR-N400」と「CR-N350」は、高画質、高倍率ズーム、そしてIPリモートプロダクションに対応した充実の機能で、多様な映像制作のニーズに応えます。
プロの現場で最高の品質を求める方には「CR-N400」が、予算を抑えつつも高画質なオンライン配信を手軽に実現したい方には「CR-N350」が、きっとあなたの映像制作を力強くサポートしてくれるでしょう。ぜひ、この機会にキヤノンのリモートカメラで、あなたの映像表現の幅を広げてみませんか?
製品の詳細については、以下のリンクからご確認ください。








