RZ/G3Eが実現する次世代HMIの可能性
RZ/G3E MPUは、高性能なクアッドコアArm Cortex-A55プロセッサを心臓部に持ち、さらにEthos™-U55ニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)とCortex-M33コアを搭載しています。この強力な組み合わせにより、CPUに大きな負荷をかけることなく、物体認識や異常検知といった人工知能(AI)アプリケーションをスムーズに実行できるのが大きな特長です。
これにより、スマートなビルディングオートメーションシステム、生産効率を高める工場設備、より詳細な情報を提供する医療用モニター、そして利便性の高い小売端末など、様々なHMIアプリケーションで革新的なユーザー体験が実現できるでしょう。
鮮やかなグラフィックスと高速データ転送
高度なHMIには、美しいグラフィックス表示が欠かせません。RZ/G3Eは、グラフィックスエンジン(GPU)とビデオコーデックを内蔵しており、LVDS(デュアルリンク)、MIPI-DSI、パラレルインタフェースの3種類の画像インタフェースに対応しています。H.264およびH.265のエンコードとデコードに対応したビデオコーデックにより、高圧縮かつ高画質な動画の転送・保存も可能です。
また、PCIe® Gen3やUSB 3.2 Gen2といった高速インタフェースを備え、大容量データの迅速な転送を実現します。デュアルチャネルのギガビットイーサネットも搭載しているため、クラウドサービス、ストレージ、さらには5Gモジュールとの接続もスムーズに行え、IoT時代のHMIシステムに求められる通信性能を十分に満たしています。
AI開発をサポートする拡張性
Ethos-U55 NPUの搭載により、開発者はMPUおよびMCUプラットフォーム全体でAIモデルを柔軟にスケーリングできます。これにより、中価格帯から高価格帯、エントリーレベル製品に至るまで、幅広い製品で一貫したAI機能の展開が可能となり、開発の効率化とコスト削減にも貢献します。
開発を始める方には、Renesas ElectronicsのRZ/G3E-EVKIT評価ボードが用意されています。この評価ボードはSMARC v2.1規格に準拠したモジュールボード(SOM)とキャリアボードを含み、RZ/G3E MPUの機能を最大限に引き出すための環境を提供します。
マウザー・エレクトロニクスから入手可能
Renesas ElectronicsのRZ/G3E Arm® Cortex®-A55コア搭載マイクロプロセッサは、新製品投入(NPI)の業界リーダーとして知られるマウザー・エレクトロニクスを通じて入手できます。マウザーは、グローバルな正規代理店として、最新の半導体と電子部品、産業用オートメーション製品を幅広く取り揃え、提携メーカーによる完全なトレーサビリティを実現した100%認定済みの純正品のみを迅速に届けています。
RZ/G3E MPUの詳細や技術資料は、マウザーのウェブサイトで確認できます。
マウザーのウェブサイトには、テクニカルリソースセンター、製品データシート、メーカーリファレンスデザイン、アプリケーションノート、技術設計情報、エンジニアリングツールなど、設計開発に役立つ豊富なライブラリも提供されています。最新のエキサイティングな製品、技術、アプリケーションに関する情報は、マウザーの無料eニュースレターを通じて受け取ることが可能です。
RZ/G3E MPUは、HMIシステム開発に携わるエンジニアや企業にとって、まさに待望のソリューションとなるでしょう。この高性能なMPUを活用して、次世代のHMIシステムを実現し、ユーザーに新たな価値を提供してみてはいかがでしょうか。








