HiDockが日本市場へ本格参入!Makuakeで話題の次世代AIボイスレコーダー「P1」「P1 mini」を発表

オーディオハードウェア企業HiDockが日本市場へ本格参入し、メディア向けラウンドテーブルを開催しました。Ma…


HiDock開発の背景:個人のための革新を

共同創業者のSean氏は、HiDock開発の背景について語りました。自身がZoranやMicrosoftでエンジニアとしてキャリアを積む中で、日本のエンジニアの厳密な検証姿勢から多くを学んだといいます。新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン会議が急増した際、「聞きながらメモを取ることが難しい」「国際会議で理解が追いつかない」「後から内容を検索したり振り返ることができない」といった、日々のコミュニケーションにおける課題が浮き彫りになったと説明しました。

こうした中で、「既存のソリューションは主に企業向けで高額かつ複雑であり、個人のための革新が十分に行き届いていない」と感じたことが、HiDockを創設し、デバイス開発に着手するきっかけになったとのことです。

HiDock共同創業者のSean氏によるプレゼンテーション

新製品「HiDock P1 / P1 mini」の魅力

今回発表されたP1シリーズは、HiDockのデザイン哲学「Geometric Functionalism(幾何学的機能主義)」に基づき開発されました。シンプルな幾何学的フォルムに最先端のAIが凝縮され、洗練された美しさと機能性を両立しています。

特に注目すべきは、P1 miniがわずか12gという超軽量設計でありながら、最大2年分の録音データ保存に対応している点です。データ転送速度も従来製品の最大50倍を実現し、使い勝手が格段に向上しています。

そして本シリーズ最大の特長は、独自技術“BlueCatch™”によりBluetoothイヤホンを通じた通話録音が可能になったことです。通話後にはAIによる文字起こしと要約が自動で生成されるため、手間をかけずに内容を記録・整理できます。日本語の特性を踏まえたローカルチューニングも施されており、書き起こしの精度と使いやすさの両立が図られています。すべてのデータはMicrosoft Azure上で暗号化され、安全性にも配慮されています。

Sean氏は、「転記やメモからユーザーを解放し、会話に没入できる世界を実現したい」と語りました。

日本ユーザーからの学びと日本市場における戦略

共同創業者のLinna氏は、過去2年間で日本市場から得た学びとユーザーの声を紹介しました。Makuakeでのクラウドファンディングを通じて、日本のユーザーは単なる便利さだけでなく、「高い文字起こし精度」「安定したハードウェア」「良好な音質」「シンプルで直感的な操作性」「文書化文化の強さ(議事録・報告書などへのニーズ)」を重視していることが明らかになったといいます。

HiDockは、特に価格に敏感な学生やフリーランス、そして会議が多く業務負荷の高いビジネスプロフェッショナル層に大きな価値を提供すると考えています。高額なサブスクリプション型サービスに頼ることなく、ハードウェア購入のみでAI機能が利用できる「Accessible AI(誰もでも使えるAI)」という理念は、多くのユーザーのニーズに応えるでしょう。高音質録音と高精度な文字起こしにより、聴覚に困難を抱える方々の情報アクセスを助け、国際会議や多言語環境での会話理解にも貢献し、コミュニケーションの格差を少しでも減らすことを目指しています。

HiDock共同創業者Linna氏と森氏によるプレゼンテーション

日本市場におけるパートナーシップと今後の展開

日本市場パートナーである株式会社EZLIFEの森 政視氏は、日本のビジネス現場における長年の課題として、会議録音や議事録作成の負担、オンライン会議録音の難しさ、働く場所の多様化に既存機器が追いついていない点を挙げ、HiDockがこれらの課題を解決する存在になると強調しました。

EZLIFEは日本市場に向けたサポート体制として、説明書や製品案内の日本語ローカライズ、カスタマーセンターによる丁寧なFAQやサポート対応、家電量販店への展開(to C)、代理店・ディストリビューターとの協業(to B)、官公庁・教育機関に対する入札対応、展示会や各種イベントへの出展による認知拡大など、多角的なアプローチでHiDockの販路拡大を支援することを発表しています。森氏は「HiDockの魅力を日本のより多くのユーザーに届けたい」と強い意志を示しました。

HiDock P1デモンストレーション:驚きのリアルタイム翻訳

日本市場責任者のSteve Pan氏によるHiDock P1のデモンストレーションでは、開発中の最新機能である「リアルタイム翻訳」が披露されました。音声の文字起こしから議事録作成までの一連の流れが紹介され、その高精度と高速処理は、会場のメディア関係者を大いに驚かせました。この機能は、対面の会話だけでなく、YouTubeなどで配信されている英語の基調講演などもリアルタイムで翻訳することが可能です。これらの機能はクラウドを経由し、翻訳・録音・要約を一括して行う仕組みを備えており、ユーザーの情報取得をより効率的にサポートします。

HiDock P1のデモンストレーション

HiDockについて

HiDockは2022年に設立された、オーディオハードウェア開発から始まったブランドです。音声データをより活用しやすく、編集しやすいものにすることを目指し、AIテクノロジーとスマートな人間工学的デザインを融合させ、革新的なボイスレコーダーの開発に取り組んでいます。

HiDockに関する詳細情報はこちらで確認できます。

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